肩・腰・膝の痛み

肩・腰・膝といった運動器の痛みは放っておくと重症化し、後遺症が残る場合もございます。そうならないためにも異変を感じたらお早めに診療施設等へご相談され、治療を始める事が大切となります。

肩の痛み

肩の痛みの原因は病気からなのかそうでないかで大きく分類されます。慢性化や五十肩に繋がることもありますので日頃の生活で改善できるものは改善していきましょう。

痛みの原因

主な原因として下記のようなことが挙げられます。

無理な姿勢・悪い姿勢

机と椅子が合っていない。デスクワークで足を組んだり、前かがみになったりしている。枕が合っていない。首が下がり、下を向いたような姿勢になっている。寝転がってTVや新聞を見ている。といったような全身の筋肉がバランス良く使われていない状態を続けると痛みが生じてきます。

体型によるもの

肥満、なで肩、猫背の方は一般的な方より筋肉が疲労しやすい傾向であるといわれています。

心因性のストレス

日常生活で悩みや不安、怒りを感じている方、完璧主義の方、精神的に緊張した状態が続いている方や内向的な性格であったりうつ病を患っている方は肩に力が入ってしまい結果、筋肉が硬くなってしまいます。

眼精疲労・目の疲れ

眼鏡・コンタクトレンズがあわなったり、長時間パソコンのディスプレーを凝視していると筋肉に負担がかかりやすくなります。

病気によるもの

変形性頚椎症(へんけいせいけいついしょう)、頚部椎間板ヘルニア、五十肩(四十肩)、胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)、むち打ち症、腫瘍といった病気が隠れている可能性もあります。改善の兆しが見られない、どんどん悪化していく、何をしていても辛いという方は放置せず病院での受診をしましょう。
腰の痛み

腰痛は肩の痛みと同様腰に負担がかかる姿勢や運動不足などが原因と言われておりますが最近ではストレスから生じるケースもあります。 内臓の病気が関連している腰痛や早急の受診が必要な場合もあるため腰痛以外の症状にも注意しましょう。

腰痛の原因

主な原因としましては、下記のようなことが挙げられます。

無理な姿勢・悪い姿勢

長時間イスに座っていたり、同 じ姿勢を続けることで筋肉の血行が悪くなり、乳酸という疲労物質がたまり、筋肉 が硬くこわばって痛みを生じるようになってきます。

運動不足

緊張して硬くなっている筋肉は通常であれば簡単なストレッチや運動で緩和させることができますが、腰周りをほぐすような運動をせずそのまま放置しておくと腰痛が治りづらくなります。

精神的な緊張

悩み事や不安感などを抱えながら荷物の上げ下げなどを行っていると腰への負担がより増加すると言われています。また、腰痛を生じた後に腰の心配をしたり痛みに耐えたりすることによりストレスが増え、結果、腰痛が慢性化してしまうこともあります。

骨に関する病気によるもの

腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、脊椎分離症・すべり症、変形性脊椎症といった病気があります。痛みと同時にしびれや脱力感、歩行困難などの症状がある場合は先ず整形外科への受診をお勧めします。

内臓の病気によるもの

痛みが治まらない、排泄が困難になっている、冷や汗や熱が出るといった症状を併発している場合は内臓の病気である可能性もあります。また、転倒でお尻や腰を強打したり、事故などをきっかけに起きた腰痛の場合は腰だけでなく他の箇所にも損傷がある可能性がございます。早急の治療が必要となる場合もありますので先ずは医療機関を受診してください。
膝の痛み

膝を酷使してきた人だけではなく、姿勢に癖がある人も体重をかける場所に偏りができ、膝に余計な負担をかけている場合があります。痛みの原因はスポーツや加齢、体型だけでなく多岐にわたります。

膝痛の原因

主な原因としましては、下記のようなことが挙げられます。

スポーツなどによる膝の酷使

競技で特定の筋肉にばかり負荷がかかり、その疲労が解消されずに再び運動を始めると膝を支える筋肉や靭帯への負荷が増し、関節軟骨の磨耗を早めることになります。

変形性膝関節症によるもの

変形性膝関節症は、膝への衝撃を吸収するクッション材である関節軟骨がすり減って傷んでしまい、日常生活でも膝に痛みを感じるようになる病気で多くの膝の痛みの原因となっています。40代以降の女性に目立ちますが、スポーツで膝に負荷をかけてきた人にも見られます。

O脚・X脚の影響

股関節・膝関節の生理的な関節運動が制限され、そこで無理な関節の動きが生じるため軟骨や筋肉などが炎症を起こし痛みを生じます。O脚では膝の内側、X脚では膝の外側へ負荷がかかりやすくなります。

肥満・急激な体重増加

歩くことで膝には自分の体重の約3倍の重みがかかります。体重が1kg増える毎に膝への負担は3kgずつ増えていきます。また、肥満により運動が億劫になると膝を支える筋力も衰えていき、膝にとって良くない状態が続いてしまいます。

他にもサイズの合わない靴やハイヒールを履き続けていたり、足元が不安定な土地で滑りそうになったりすることで膝を痛める場合があります。 過去のスポーツによる怪我や交通事故などから変形性膝関節症を発症する場合もあります。